vol.597【お役立ち情報】ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金について
…18次締切分の申請受付が3月11日から始まります。
(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」の18次締切分の申請受付が令和6年3月11日から始まります。申請期限は令和6年3月27日です。
令和5年度補正予算に基づく公募はこの18次で終了となります。申請期間が短いのでご検討の方は早めにご準備ください。
なお、18次締切分では以下の3つの申請枠が設けられます。
(1)省力化(オーダーメイド)枠
人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援するもの。
(2)製品・サービス高付加価値化枠
革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援するもの。
(3)グローバル枠
海外事業を実施し、国内の生産性を高める取組みに必要な設備・システム投資等を支援するもの。
省力化(オーダーメイド)枠の概要をみておきましょう。
■補助対象者
以下の基本要件を満たす3年から5年の事業計画を策定する中小企業・小規模事業者等が対象となります。
(1)事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%増加させること。
(2)事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させること。
(3)事業計画期間において、事業場内で最も低い賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
■省力化(オーダーメイド)枠の申請要件
上記の基本要件に加えて以下の要件を満たす必要があります。
(1)事業計画期間内に、補助事業において設備投資前と比較して労働生産性が2倍以上となる事業計画を策定すること。
(2)事業計画期間内に、投資回収可能な事業計画を策定すること。
(3)外部SIerを活用する場合、事業計画期間内における保守・メンテナンス契約を中小企業等とSIer間で締結することとし、SIerは必要な保守・メンテナンス体制を整備すること。
(4)本事業に係る資金について金融機関からの調達を予定している場合は、金融機関による事業計画の確認を受けること。
■補助対象経費
機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費が対象となります。
■補助内容
1.補助上限額
・従業員数が5人以下:750万円(1,000万円)
・6人から20人:1,500万円(2,000万円)
・21人から50人:3,000万円(4,000万円)
・51人から99人:5,000万円(6,500万円)
・100人以上:8,000万円(1億円)
※( )内は大幅な賃上げ等に取組み補助上限額の引上げの特例を適用した場合の金額です。
2.補助率
(1)補助金額1,500万円まで
・中小企業:1/2
・小規模事業者、再生事業者:2/3
※再生事業者とは、 中小企業再生支援協議会等から支援を受け再生計画等を策定済あるいは策定中の事業者です。
(2)補助金額1,500万円を超える部分:1/3
詳細は事業公式ホームページからご確認ください。
http://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)