vol.581【経営コラム】失敗しない、儲かる事業の創り方・立ち上げ方!
…上手くいかない理由は概ね同じです。
(毎週月曜日配信)経営編
GPC-Tax本部会長・銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司
…前回号のつづきです。
創業で成功するためには慎重な計画と相応の知識が必要です。創業者としてビジネスを始める際によく見られる失敗の理由について解説します。これらのポイントに注意を払うことで、失敗を減らすことができるはずです。
◆1.始める事業を間違えて儲からない!
事業を始める際に最も重要なのは、適切な事業を選ぶことです。魅力的なアイデアや情熱は大切ですが、市場の需要や競争状況を見極めることも重要です。事前の市場調査や競合分析を行い、自身のアイデアが需要に応えるかどうかを確認しましょう。また、自身のスキルや経験に合致しているかも検討しましょう。成功するためには、自身の強みを活かした事業を選ぶことが重要です。
◆2.値決めを間違えて、繁盛貧乏に陥る!
値決めは事業の収益性に大きな影響を与えます。価格を高く設定すれば利益率は上がりますが、需要が減少する可能性もあります。逆に、低価格設定では需要が高まるかもしれませんが、利益が得られなくなるかもしれません。競合他社の価格や付加価値を考慮し、適切な価格を設定することが重要です。また、顧客に提供する価値や差別化ポイントを明確にし、適正な価格設定を行いましょう。
※総じて安く設定しすぎるケースが多いように感じます。
◆3.規模拡大を優先し過ぎて破綻する!
事業の成長と規模拡大は重要ですが、適切なタイミングで行う必要があります。急激な成長には多くのリソースとキャッシュフローが必要です。事業の基盤を築くためには、最初は小規模ながら収益性の高い事業を構築することが重要です。安定した収益を上げることで、持続可能な成長を実現しましょう。また、成長にはリスクも伴いますので、計画的な規模拡大を行うことが重要です。
◆4.銀行対応を間違えて資金繰りに瀕する!
資金繰りは事業を継続する上で不可欠です。銀行との関係を築くことは、迅速な資金調達や信用獲得につながります。しかし、銀行対応を誤ると資金繰りに困難が生じることがあります。事業計画や財務状況を正確かつ適切に提示し、銀行との信頼関係を構築しましょう。また、複数の資金調達先を持つこともリスク分散の観点から重要です。資金繰りに関してはプロのアドバイスを受けることも検討しましょう。
※『銀行融資プランナー協会正会員』の当事務所にご相談ください。
◆5.努力の方向・方法を間違えて報われない!
努力は成功への近道ですが、努力が報われるためには適切な方向性と方法が必要です。事業戦略やマーケティング戦略を見直し、市場のニーズやトレンドに合わせた努力を行いましょう。
また、自己啓発や情報収集にも時間を割くことで、自身のスキルや知識を向上させることができます。成功者のモデルやメンターを見つけ、アドバイスを受けることも有益です。努力を正しい方向に向けることで、成果を上げることができます。
◆6.経営の基本ルールを知らずに大損する!
事業を成功させるためには、経営の基本ルールを理解しておくことが不可欠です。財務管理や法的事項、人材管理など、経営における重要な要素を学びましょう。経験豊富なメンターや専門家の助言を仰ぐことも有益です。また、経営の基礎を固めるために経営者向けのセミナーや研修に参加することもおすすめです。経営の基本ルールを知ることで、事業の持続可能性や成長性を高めることができます。
創業者としてビジネスを始める際には、これらのポイントに留意することが重要です。失敗を避け、成功するためには正しい選択と努力が必要です。目標に向かって着実に進み、経験を積むことで、より良い未来を切り開いてください。
貴社の成功を祈念いたします。何でも相談ください。
田中英司 (GPC-Tax本部会長・ 銀行融資プランナー協会代表理事)