vol.562【経営コラム】成功する社長の思考、行動、8つの趨勢!
…社長の生き方基本のキ!
(毎週月曜日配信)経営編
GPC-Tax本部会長・銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司
成功している社長の行動・思考を整理してみました。
ご確認ください。
◆1.一つ目は、365日24時間を分母に生きている人です。
「常に思考が途切れない」「事業を忘れない」「だからレスが速い」などがあげられます。365日24時間仕事をしている訳ではありません。分母に生きているとの意味です。
※これを一般の従業員に求めることはできませんが、高給を支払う上級幹部には求めたいものです。
◆2.二つ目は、やるべきことを当たり前にできる人です。
「ルーチン業務を確実に実行できる」「必要な手間を惜しまない」「胆力を持って継続できる」などがあげられます。これらは簡単なようでできる人は限られます。わかっているのにやらない人は案外多いですね。厳しい言い方をするとだらしない人です。当たり前のことを当たり前に実行できる人、これは経営者に必要な資質の一つです。
◆3.三つ目は、ケチらずに投資できる人です。
「事業投資をケチらない」「人への投資(給与等)をケチらない」「自己投資をケチらない」などがあげられます。事業は投資と回収の連続、最初の投資ができない人は、目先の果実を追い続けるスタイルのビジネス、自転車操業を続けることになります。また、人に対してケチな人は、生涯採用と退職、低いクオリティーの社内業務に悩み続けることになります。自己投資のできない人は生涯無知な経営を続けます。
◆4.四つ目は、効率的に学ぶ(戦略的学習力)を有している人です。
「世の中の動きを理解する、車輪の再発明をしないために」「他人、他社を研究(ベンチマーク)する」「最新の経営技術を理解して利用する」ために効率的に学び続ける術を知っていることも重要です。思考停止している経営者が舵を握っている会社は悲惨です。経営者は常にアップデートするための効率的に学ぶ習慣を持ち合わせて欲しいと思っています。
◆5.五つ目は、真摯(まじめでひたむき)な人です。
「約束を守る」「嘘を付かない」「駆け引きしない」「時間に正確、3分遅れでなく、5分前が徹底できる」「他人の時間を大切にする」「常に最善を尽くす、手を抜かないこと」などでしょうか。これもできない人はたくさんいます。例えば、いつも納期に少しだけ遅れる人、Zoomミーティングにいつも数分遅れて入ってくる人などたくさんいます。これらの人は重要な資質である真摯さが欠落しているように感じます。
◆6.六つ目は、謙虚な人です。
「無知の知、自分の足りない部分を知っている」「他人に学ぶ、他人の声を聴ける」などがあげられます。ITインフラが完備された昨今、学ぶネタや事業のヒントへのアクセスは容易です。それでも自分の殻に閉じこもって、世間から学ぶことをしない社長も少なくありません。世間から学ぼうとしない、これこそが最大の傲慢ではないでしょうか。成功者は間違いなく世間から学んでいます。謙虚です。
◆7.七つ目は忙しすぎない人です。
「時間に余裕を持っている」「期日に余裕を持って対応している」「重要事項にすぐ対処できる」などがあげられます。逆に、いつもスケジュールが詰まっていて、新しい重要事項に取り組めない人も少なくありません。この多忙すぎる人には単価の高い仕事、新しい仕事を依頼できません。十分なやり取りができないからです。昭和時代の間違え常識(優秀=忙しい)はそろそろ捨て去りましょう。
◆8.八つ目は、他者を思いやれる、愛がある人です。
「誰に対しても威張らない、媚びない」「ステークホルダーに対して愛がある」「勝負に勝ち過ぎず少し譲れる」などでしょうか。これは経営者というより人としての資質、人柄と呼ぶべきでしょう。結局人柄の悪い人はリーダーに向いていません。自分より弱い立場の人に対する対応を見ているとよくわかります。
以上、毒舌も含みますが参考にしていただけるとありがたいです。
この機会にセルフチェックしてください。
田中英司 (GPC-Tax本部会長・ 銀行融資プランナー協会代表理事)