vol.499【お役立ち情報】小規模事業者持続化補助金<一般型>について
…令和4年3月29日から第8回の申請受付が始まりました。
(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章
「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者が地域の商工会、商工会議所の助言等を受けて経営計画を作成し、その計画に沿って地道な販路開拓等に取り組む場合に費用の一部を補助してくれるものです。
第8回の申請受付締切日は令和4年6月3日となります。
概要をみておきましょう。
■補助対象者
小規模事業者である株式会社、合名会社、合資会社、合同会社、特例有限会社、企業組合、協業組合、個人事業主等が対象です。
※商工会、商工会議所の会員でなくても応募は可能です。
■補助対象経費
補助対象事業に係る次のような経費が対象となります。
機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費、開発費、旅費、資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託・外注費
■申請類型
通常枠の他に次のような申請枠があります。
(1)賃金引上げ枠
補助事業実施期間に事業場内最低賃金を地域別最低賃金より30円以上引き上げた事業者を支援するものです。
(2)卒業枠
補助事業実施期間中に常時使用する従業員を増やし、小規模事業者の定義から卒業して事業規模を拡大する事業者を支援するものです。
(3)後継者支援枠
将来的に事業承継を行う予定があり、新たな取組を行う後継者候補として、「アトツギ甲子園」のファイナリストになった事業者を支援するものです。
(4)創業枠
産業競争力強化法に基づく「認定市区町村」または「認定市区町村」と連携した「認定連携創業支援等事業者」が実施した「特定創業支援等事業」による支援を公募締切時から起算して過去3か年の間に受け、かつ過去3か年の間に開業した事業者を支援するものです。
(5)インボイス枠
令和3年9月30日から令和5年9月30日の属する課税期間で一度でも免税事業者であった、または免税事業者であることが見込まれる事業者のうち、インボイス(適格請求書)発行事業者に登録した事業者を支援するものです。
■補助内容
それぞれの補助上限金額は次のとおりです。
- 通常枠:50万円
- 賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠:200万円
- インボイス枠:100万円
※補助率は2/3以内(賃金引上げ枠のうち赤字事業者については3/4)です。
この補助金は、申請にあたって、事業を営む地域を管轄する商工会、商工会議所の窓口に事業計画書を提出して「事業支援計画書」等を作成してもらう必要があります。
詳しくはそれぞれの事務局のホームページをご確認ください。
◇事務局(商工会地区分:全国商工会連合会)ホームページ
http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/
◇事務局(商工会議所地区分:日本商工会議所)ホームページ
https://r1.jizokukahojokin.info/
今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)