vol.442【お役立ち情報】ものづくり補助金(低感染リスク型ビジネス枠)について
…補助率等を引き上げた新たな特別枠が設けられました。
(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(ものづくり補助金)の一般型に新たな特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」が創設されました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、社会経済の変化に対応したビジネスモデルへの転換に前向きな投資を行う事業主向けに、補助率が1/2から2/3に引き上げられ、優先的に支援されます。
概要をみておきましょう。
■補助対象者
以下の要件を満たす3~5年の事業計画を策定し、従業員に表明している中小企業・小規模事業者等が対象となります。
- 事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させること。
※被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業・小規模事業者等が制度改革に先立ち任意適用に取り組む場合は、年率平均1%以上増加させること。 - 事業計画期間において、事業場内で最も低い賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にすること。
- 事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%増加させること。
■申請要件
低感染リスク型ビジネス枠については、以下のいずれかに合致する投資であることが要件となります。
- 物理的な対人接触を減じることに資する革新的な製品・サービスの開発
例:AI・IoT等の技術を活用した遠隔操作や自動制御等の機能を有する製品開発、オンラインビジネスへの転換等 - 物理的な対人接触を減じる製品・システムを導入した生産プロセス・サービス提供方法の改善
例:ロボットシステムの導入によるプロセス改善、複数の店舗や施設に遠隔でサービスを提供するオペレーションセンターの構築等 - ウィズコロナ、ポストコロナに対応したビジネスモデルへの抜本的な転換に係る設備・システム投資
※キャッシュレス端末や自動精算機、空調設備、検温機器など、ビジネスモデルの転換に対して大きな寄与が見込まれない機器の購入は、原則として補助対象経費になりません。
■補助対象経費
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費の他に、広告宣伝費、販売促進費が対象となります。
■補助内容
以下の内容で、新製品・新サービス開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資や試作開発に係る経費の補助があります。
◇補助上限額:1,000万円
◇補助率:2/3
詳細は、ものづくり補助事業公式ホームページからご確認ください。
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)