vol.353【お役立ち情報】小規模事業者持続化補助金(商工会地区分)について

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章


…販路開拓等をお考えの小規模事業者の方はご検討ください

平成30年度第二次補正予算にもとづく「小規模事業者持続化補助金」(商工会地区分)の募集が始まっています。この補助金は、小規模事業者が商工会の助言等を受けて経営計画を作成し、その計画に沿って地道な販路開拓等に取り組む場合に費用の一部を補助してくれるものです。
今回は、計画的に事業承継に取り組む事業者、経営力の向上を図っている事業者、購入型クラウドファンディングを活用して事業展開を図っている事業者、過疎地域という極めて厳しい経営環境の中で販路開拓に取り組む事業者を重点的に支援する予定です。
公募の締切は令和元年7月31日(一次締切日は6月28日)です。

概要を確認しておきましょう。

■補助対象者
商工会の管轄地域内で事業を営む次の小規模事業者(株式会社、合名会社、合資会社、合同会社、特例有限会社、企業組合、協業組合、個人事業主)が対象です。
※商工会の会員でなくても応募は可能です。
○常時使用する従業員数が5人以下の卸・小売業、サービス業(宿泊業・娯楽業は対象外です。)
○常時使用する従業員数が20人以下の製造業その他
※常時使用する従業員数には、パートタイムは含まれません。

■対象事業
販路開拓等のための次のような取組が対象事業となります。
・新商品を陳列するための棚の購入
・新たな販促用チラシの作成、送付
・新たな販促用PR(マスコミ媒体やウェブサイトでの広告)
・新たな販促品の調達、配布
・ネット販売システムの構築
・国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加
・国内外での商品PRイベントの実施
・新商品の開発
・商品パッケージ(包装)のデザイン改良
※販路開拓とあわせて行う「サービス提供等プロセスの改善」や「IT利活用」等の業務効率化(生産性向上)の取組についても、補助対象事業となります。

■補助対象経費
補助の対象となる経費は、対象事業に係る次の経費です。
・機械装置等費、広報費、展示会等出展費、旅費、開発費
・資料購入費、雑役務費、借料、専門家謝金、専門家旅費
・車両購入費、設備処分費、委託費、外注費

■補助金額
補助対象経費の2/3以内で上限額は50万円です。
※市区町村による創業支援等事業の支援を受けた事業者や、買い物弱者対策に取組む場合は上限額が100万円になります。

■その他
この補助金は、申請にあたって、地域の商工会窓口に事業計画書を提出して「事業支援計画書」等を作成してもらう必要があります。

補助金の活用をお考えの方は、早めにご準備ください。

詳しくは以下のホームページおよび公募要領をご確認ください。

◇事務局(独立行政法人中小企業基盤整備機構)ホームページ
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2019/pjacom0000003me8.html

◇公募要領
https://www.smrj.go.jp/doc/org/20190524_kobo01.pdf

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)