vol.288【経営コラム】経営安全度が2倍になる5つの行動指針!

(毎週月曜日配信)経営編
GPC-Tax本部会長・一般社団法人銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司


…お金の心配をしない経営を本気で実行しませんか!

資金繰りに苦労する、経営者として一番つらい局面です。また、お金の苦労は、全く付加価値を生まない無駄な苦労です。できるなら、一生涯資金繰りに困らないように経営してください。

■経営安全度が2倍になる5つの行動指針!
※以下は、財務基盤が安定していない創業~中小零細企業向けの指針です。

1.事業資金については、適時適量発想を捨ててください。適時適量発想は間違えです。

○『適時適量』×ではなく、『(資金)在庫過多』○で臨んでください。
○金融機関が有する傘はすべて『日傘』○です。『雨傘』×は、一本もありません。
○『資金は、借りられるときに借りられるだけ借りておきましょう。』『借りたいときに必ず借りられる』保障はありません。

2.損益計算書・貸借対照表の前に、近未来の資金繰り表を確認してください。

○『近未来の資金繰り表』をまず確認してください。
○損益計算書・貸借対照表は読めなくても、近未来の資金繰り表は読んでください。簡単です。
○最低でも向こう6か月間の資金繰りは常に把握してください。

3.近未来の資金繰り表を金融機関対応に活用してください。

○『早めに借りる、または、早めに返済を止める。』、心がけてください。
○金融機関対応のタイミングが総じて遅れがちです。数か月早めに手を打ってください。雲泥の差です。

4.近未来の資金繰り表を経営判断に活用してください。

○『投資や費用の増加が近未来の資金繰りに与える影響』を資金繰り表で確認してください。
○『経営判断が資金繰りに与える影響』を、事前に想定してください。予見できます。
○計画は資金繰りを確認して最終判断してください。判断の礎を資金繰りにおいてください。

5.中小企業も財務機能(金融機関対応機能も含む)を持ってください。

○創業間もない会社にも、財務の機能は必要です。
○自前の調達が無理なら、『新・税理士』である当事務所にご依頼ください。

上記の1.~4.に対して、最高のスキルを持って対応します。

※当事務所の『新・税理士』(=税務+財務・金融機関対応機能を有する)が貴社の財務部長を代行して、資金繰り表の番人、金融機関対応時の積極的説明補助機能を勤めます。
税務顧問と併せて行うことで極めてリーズナブルに対応できます。

■多くの財務指数に惑わされないでください。

経営状態を把握するための財務指標はたくさんあります。すべて先人が見つけ出した意味のある指標です。ただ、それらをすべて理解して経営に生かすことは容易ではありません。

■近未来の資金繰り表に、財務戦略を集中させましょう。

繰り返しますが…
○向こう6か月先~1年先までの資金繰り表を作成しましょう。
○この資金繰り表の更新と精度アップに励みましょう。
○この資金繰り表を金融機関対応と経営判断の基礎資料・礎としましょう。

■お金の心配をしない経営を本気で目指すためには…

資金繰りに困る理由の50%は財務無策です。また、創業~中小零細企業の80%は財務無策です。お金の心配をしない経営を本気で目指すためには、『近未来の資金繰り表』を礎に、すべてを近未来の資金繰りの良し悪しで判断する…この資金繰り経営を行っていきましょう。そして、経営の安全度の向上を図りましょう。

※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。遠慮なくご相談ください。

田中英司 (GPC-Tax本部会長・ 一般社団法人銀行融資プランナー協会代表理事)