vol.171【経営コラム】お金の心配をしない経営を本気で実行しませんか!
(毎週月曜日配信)経営編
GPC-Tax本部会長・一般社団法人銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司
…経営安全度が2倍になる5つの行動指針!
資金繰りに瀕する、経営者として一番つらい局面です。
また、お金の苦労は、全く付加価値を生まない無駄な苦労です。できるなら、一生涯資金繰りに困らないように経営してください。
■経営安全度が2倍になる5つの行動指針!
1.事業資金については、適時適量発想を捨ててください。適時適量発想は間違えです。
・『適時適量』×ではなく、『(資金)在庫過多』○で臨んでください。
・金融機関が有する傘はすべて『日傘』○です。『雨傘』×は、一本もありません。
・『資金は、借りられるときに借りられるだけ借りておきましょう。』『借りたいときに必ず借りられる』保障はありません。
2.損益計算書・貸借対照表の前に、近未来の資金繰り表を確認してください。
・『近未来の資金繰り表』をまず確認してください。
・損益計算書・貸借対照表は読めなくてもかまいませんが、近未来の資金繰り表は読んでください。簡単です。
・最低でも向こう6か月間の資金繰りは常に把握してください。
3.近未来の資金繰り表を金融機関対応に活用してください。
・『早めに借りる、または、早めに返済を止める。』、心がけてください。
・金融機関対応のタイミングが総じて遅れがちです。数か月早めに手を打ってください。雲泥の差です。
4.近未来の資金繰り表を経営判断に活用してください。
・『投資や費用の増加が近未来の資金繰りに与える影響』を資金繰り表で確認してください。
・『経営判断が資金繰りに与える影響』を、事前に想定してください。予見できます。
・計画は資金繰りを確認して最終判断してください。判断の礎を資金繰りにおいてください。
5.中小企業も財務機能(金融機関対応機能も含む)を持ってください。
・創業間もない会社にも、財務の機能は必要です。
・自前の調達が無理なら、新・税理士である当事務所にご依頼ください。
上記の1.~4.に対して、最高のスキルを持って対応します。
※当事務所の『新・税理士』(=税務+財務・金融機関対応機能を有する)が貴社の財務部長を代行して、資金繰り表の番人、金融機関対応時の積極的説明補助機能を勤めます。
税務 顧問と併せて行うことで極めてリーズナブルに対応できます。
■多くの財務指数に惑わされないでください。
経営状態を把握するための財務指標はたくさんあります。すべて先人が見つけ出した意味のある指標です。ただ、それらをすべて理解して経営に生かすことは容易ではありません。
■近未来の資金繰り表に、財務戦略を集中させましょう。
繰り返しますが…
・向こう6か月先~1年先までの資金繰り表を作成しましょう。
・この資金繰り表の更新と精度アップに励みましょう。
・この資金繰り表を金融機関対応と経営判断の基礎資料・礎としましょう。
■お金の心配をしない経営を本気で目指すためには…
資金に瀕する理由の50%は財務無策です。また、中小企業の80%は財務無策です。
お金の心配をしない経営を本気で目指すためには、『近未来の資金繰り表』を礎に、すべてを近未来の資金繰りの良し悪しで判断する…この資金繰り経営を行っていきましょう。
そして、経営の安全度の向上を図りましょう。
※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。遠慮なくご相談ください。
田中英司 (GPC-Tax本部会長・ 一般社団法人銀行融資プランナー協会代表理事)