vol.154【お役立ち情報】「下請事業者自立化支援対策費補助金の3次公募」について

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章


…新分野進出をお考えの下請小規模事業者の方はご検討ください

「下請事業者自立化支援対策費補助金」の3次公募が始まっています。

この事業は、
下請小規模事業者等新分野需要開拓支援事業として、親事業者の生産拠点の閉鎖・縮小、またはその予定による影響で売上が減少する下請小規模事業者等が、新分野の需要を開拓するために実施する試作・開発、展示会出展等の費用の2/3(上限500万円)を補助するというものです。

公募の締切が平成27年9月10日で、あまり日がありませんがまだ間に合います。
新分野への事業進出をお考えの方はご検討ください。

補助事業の内容を確認しておきましょう。

■補助対象者
次の要件を満たす下請事業者またはその共同体が対象です。

(1)売上減少要件
過去2年間に事業所を閉鎖もしくは取引関係のある製品の生産規模等を25%以上縮小させた事業者、または今後1年以内に閉鎖等の予定のある事業者と下請取引依存度20%以上の取引関係にあり、年間の売上高が前年比マイナス10%以上となる見込みであること。

(2)新分野進出要件
新分野の事業に係る売上高、有形固定資産の額または従業員数のいずれかの割合が全体の10%以上を占めることが見込まれること。

■補助対象経費
◇事業費    : 産業財産権等取得費、委託費、雑役務費
◇販路開拓費  : 展示会等出展費・旅費、広報費、委託費
◇試作・開発費 : 借損料、機械等購入費、試作費、委託費等

■補助率・金額
補助対象経費の2/3以内で100万円以上500万円以下

■その他
次の場合には採択の審査にあたって【加点】があります。

◇従業員20人以下の製造業、従業員5人以下の商業・サービス業の小規模事業者であること。
◇認定経営革新等支援機関の協力を得ていること。

新分野への事業進出により取引先の多様化を図り、安定した経営を目指そうとお考えの方はご検討ください。

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)