vol.136【実践コラム】経理業務のオペレーションを見直しましょう
(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
尾川充広
…慣習によって行われている不必要な工程がコストとミスを増加させています
当事務所では、
「全ての中小企業に財務機能を提供すること」を目標に掲げて活動しています。
財務の主な業務は、企業の財務状況を健全に維持しながら、適切なタイミングで資金調達等を行うことですが、財務業務の前段に経理業務があります。
経理業務が正しく行われていなければ、財務業務も正しく行うことは出来ません。
経理業務のアウトプットのひとつに会計データがあります。会計データは日々の取引記録の積み重ねです。記録の漏れや間違いがあれば、当然アウトプットも間違ったものになります。間違った会計データは財務の判断をミスリードします。また、遅すぎる経理処理も問題です。
数か月遅れのデータでは適時適切な対策を打つことが出来ません。
明確な根拠はありませんが、経理業務の正確性と業績には何らかの関係があるように感じます。業績が悪くなったために経理がずさんになるのか、経理がずさんだから業績が悪くなるのかは分かりませんが、業績不振に悩む企業様の多くで、経理業務が不正確、もしくは遅延しているケースを多く見かけます。
逆に業績が永年に渡って良好な企業様で、経理業務がずさんな企業様には、一度も遭遇したことがありません。
■ 経理業務が正確に行えない理由
・経理担当者に間違いが多い。
・営業部など、他部署との情報連携が出来ていない。
・管理資料が多く、データの打ち直し等が発生している。
・ITツールなどの活用が遅れている。
・社長の支出など、ブラックボックスになっている取引がある。
経理業務のオペレーションは、過去からの担当者が手探りで業務を行ううちに、自然に出来上がったものが多いようです。
最初から設計されたオペレーションでは無いため、無駄も多く、ひどい場合は2人が同じ業務を別々に行っています。
経理業務を正確に行うには、すべてを担当者に押し付けるのではなく、経理担当者の適性を見極め、経理業務オペレーションを構築し、さらには社長様ご自身の問題を改善しなければなりません。
当事務所では、貴社の経理業務を診断のうえ、正確かつ無駄のない経理業務オペレーションの構築をアドバイス致します。
コストとミスの両方を削減出来る可能性もありますので、是非、お問い合わせください。
尾川充広(銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)