vol.560【経営コラム】社長の第一の目標は「時間に余裕を持つ事」です。

…キャッシュリッチになるために、まずは時間リッチを目指す!

(毎週月曜日配信)経営編
GPC-Tax本部会長・銀行融資プランナー協会
代表理事 田中英司

今日一日無駄な時間を費やしていないか?と振り返ってください。30%ぐらいは無駄な時間があるように思います。明日から、その無駄な時間を減らす努力をしましょう。この削減した無駄を、(社長として)創造のための時間にあててください。

◆訪問の必要性について再考しましょう。特に、必然性の無い訪問を減らせば、その分の移動時間が短縮できます。相手のために考えてあげる時間が取れます。双方がハッピーです。

× クライアントの訪問と面談に、移動時間を含めて3時間費やす。
○ Zoomで面談する。1時間で済みます。又は、じっくり時間をとって話せます。

◆親睦・懇親は最小限に留めましょう。その分をビジネスプランの立案にあてましょう。双方がハッピーです。

× ビジネスパートナーと毎週酒を飲んで親睦を図る。
○ 懇親頻度を半分に減らし、その分は、ビジネスプランをお互いが考える時間にあてる。

◆初回商談からさっさと核心の提案を行いましょう。相手が一流ほど雑談を嫌います。

× まずは挨拶に伺う、最初の面談は雑談で済ませる。核心の商談は二回目以降から始める。
○ 最初の面談から核心に触れて、ビジネスの可能性を図る。

◆前さばきで、これから行う業務を選別しましょう。前さばきの時間を大切にしてください。前さばきにあてる10分で、後の業務を30分減らせます。

× 膨大な資料をいきなり作り始める。
○ 本当に必要な資料を見極めるために10分間考える。その後、資料作成を始める。

◆惰性・ルーチンの行動を改めてください。必要なことに絞ってください。

× 交流会やセミナーにたくさん参加する。
○ 効果を測って半分やめる。方針を決めて新しいご縁を探す。
行きやすいではなく、必要か?で判断する。

◆ビジネスパートナーを選別してください。

× 多くのビジネスパートナーと付き合っている。
○ 効果を測って半分との付き合いをやめる。方針を決めて新しいご縁を探す。心地よいではなく、必要か?で判断する。

◆まず考える、選んで行動する、この習慣を習得してください。

× 一日の初めから猛ダッシュをかける。
○ 一日の行動指針を整理して、後に猛ダッシュをかける。
※前日の夜に整理すればなお良い。

◆やらねばならない仕事に追われない生き方を心掛けてください。

× 今やらねばならない仕事(緊急度)から始める。
○ 今やるべき仕事(重要度)から始める。

◆思考停止に陥らないでください。

× 今までと同じように黙々と仕事に励む。
○ 昨日までとは違うやり方はないかと考える時間を取る。

我々は、相当無駄なことに時間を浪費しているようです。この無駄使いで犠牲になるのは『落ち着いてじっくりと物事を考える時間』です。この重要な時間を確保するために、時間の棚卸を行ってください。

『落ち着いてじっくりと物事を考える時間』を確保できれば、仕事の効率とクオリティーが格段に向上し、事業が、会社が良くなります。社長は、キャッシュリッチになるために、まずは時間リッチを目指してください。

田中英司 (GPC-Tax本部会長・ 銀行融資プランナー協会代表理事)