vol.471【お役立ち情報】IT導入補助金の4次受付について
…ITツールの導入をお考えの方は活用をご検討ください。
(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章
IT導入補助金は、製品・サービスの生産・提供などを行っている中小企業・小規模事業者等が、自社の強み・弱みを認識、分析し、生産性向上のためプロセスの改善と効率化に資する方策として、あらかじめ事務局(一般社団法人サービスデザイン推進協議会)に登録されたITツールを導入する事業者に対し、ITツール導入費用の一部を補助するものです。
3次受付は令和3年9月30日で締め切られますが、その後も公募は継続されて、4次受付の締切日は11月の予定です。
概要をみておきましょう。
■補助要件
主な要件は次のとおりです。
- 日本国内で事業を行う中小企業・小規模事業者等であること。
- ITツールの導入により、労働生産性の伸び率の向上について、1年後の伸び率3%以上、3年後の伸び率9%以上となるよう、数値目標を作成すること。
■補助の対象となる事業
補助の対象となる事業の主な内容は次のとおりです。
- 日本国内で実施される事業であること。
- 事務局(一般社団法人サービスデザイン推進協議会)が認定した「IT導入支援事業者」が登録するITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する事業であること。
※業務パッケージソフト、効率化パッケージソフト、汎用パッケージソフトの3つに分類されたソフトウエアの中から導入するソフトウエアの数によって「A類型」、「B類型」の2つの申請類型から選んで申請します。
■補助対象経費
あらかじめ事務局が認定した「IT導入支援事業者」が登録するITツールの導入に係るソフトウエア費、導入関連費が対象となります。
■補助金額
対象となるIT導入費用の1/2以内で、類型によって以下の金額が支給されます。
- A類型:30万円以上150万円未満
- B類型:150万円以上450万円以下
■申請要件
申請にあたっては、給与支給総額の増加や労働生産性の向上を目標とする事業計画書の作成とあわせて、以下のような事前準備が必要です。特にgBizIDプライムアカウントの取得は早めにご準備ください。
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の宣言
- gBizIDプライムアカウントの取得
※アカウントの取得については以下のホームページからご確認ください。
https://gbiz-id.go.jp/top/
■その他
コロナウイルス感染リスクに繋がる業務上での対人接触の機会を低減するような業務形態の非対面化に取り組む場合は、通常枠(A・B類型)よりも補助率を引き上げて優先的に支援する「低感染リスク型ビジネス枠(特別枠)」も利用できます。
詳しくは以下のホームページからご確認ください。
https://www.it-hojo.jp/
今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)