vol.93【お役立ち情報】「ものづくり補助金」二次公募について

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章


・・・採択率向上のための3つのポイント

ものづくり補助金の二次公募は7月上旬からの予定です。

一次公募で採択されなかった方の中には、すでに事業計画の見直し、ブラッシュアップに取り掛かっている方もおられるでしょうか。
例年、後の公募になるほど応募件数が増えて採択率が厳しくなります。

二次公募への応募を考えておらえる方は、以下のポイントを参考にして早めにしっかり準備してください。

【ポイント1】
◆ 財務状況等から適切に遂行できる補助事業か?
補助金を上限いっぱいまで受けようと考えて、現状の企業規模とかけ離れた事業計画を策定するケースが見受けられます。
補助金額にとらわれず年商、自己資金等とのバランスを考えて、審査員に実現可能性があると認めてもらえる事業計画を策定しましょう。

【ポイント2】
◆ 加点要素があるか?
多くの応募者の中から、採択のボーダーラインを1点でも上回って採択を受けるためには、加点要素の有無が重要です。経営革新計画の承認を受けていたり、中小企業ものづくり高度化法の認定を受けているとポイントは高くなるでしょう。
また、一次公募では「人材育成、賃上げの実施があるかどうか」「中小会計要領又は中小指針の適用があるかどうか」が加点要素になっていました。これらの加点要素を活かせるよう検討してください。

【ポイント3】
◆ 事業計画のまとめ方
事業計画書の策定にあたって、事業の具体的な内容のまとめ方も重要なポイントです。
以下の項目順に書いていくと見やすくまとまると思います。
(1)事業者の現状(現在の事業概要等)と課題(革新的サービスに取組む理由)
(2)取組内容の新規性(革新性)と計画のポイント
(3)計画期間の各年毎に取組む設備投資、雇用増、売上増等の内容や効果
(4)付加価値額、経常利益の目標

■設備投資や新たな事業展開をお考えの方には、
せっかくの機会ですから是非チャレンジしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)